私が、藤子・F・不二雄のマンガで一番こわいと思うのが「大予言」というマンガなんです。
たかが7ページのマンガなんです。
でも、一番印象に残っているんです。
私が所有する本だと『征地球論』に載っている。
今販売されている本だと
出来れば話を知った後に、このブログ記事を読んでほしいと思います。
だいぶ、ネタばれも書いてしまうし(7ページの作品をネタばれなしに書くのはむずかしい)、紹介した本は買って読んで損はないと思いますので。
ストーリーは、タロット占いがよく当たると評判な占い師がノイローゼにかかってしまい4~5年が経つ。
そして、その弟子の中に、第三者をトランス(催眠)状態にして、その第三者に予言をさせて的中させる能力を持っている者がいて、占い師のノイローゼの原因は
「未来の恐るべき何かを予知された。」
との事を聞き、師である占い師のもとを訪れる。
弟子は占い師に催眠術をかけて、その予知された恐ろしい予知を聞き出そうとする。
しかし、占い師は弟子に
「わしはなにも予知なんかせんぞ!!」
と言うので、弟子は
「じゃ、いったいなんですか!?先生がこわがっておられるのは?」
と聞くと、占い師は声を荒げて
「知ってるくせに!!」
「きみだけじゃない!!世界中のみんながしってるくせに・・・」
と言い出し、新聞や週刊誌の切り抜きを見せ始める。
そこには“エネルギー危機”をはじめ“汚染”や“人口爆発”その他にも滅亡を示す事が書かれている。
しかし、占い師はここに書かれた内容がこわいのではなく、この話を見聞きしていても
「有効な対策もないくせにさわごうともしない世界人類がこわい!!」
と言うのだ。
そして、占い師は孫を抱き抱えて
「おまえにはもう予知してあげる未来もないんだよ」
と、締めくくる。
この話、突き詰めるとこのマンガを平然と読んでいる「読者」が一番こわい存在となる。
そして、この話を書いている私もこわい。
私は、これとよく似た現実世界に戻される感覚を、過去に黒澤明の映画『椿三十郎』で経験した事があります。
あの映画は、最後に椿三十郎が対峙する敵役と果し合いを行い、椿三十郎が見事に敵を切り捨てる。
そして、それを見た若侍が「お見事」と声をかけるが、椿三十郎は「ばかやろう!」と一喝する。
この時、私は現実世界にかえった。
勧善懲悪のチャンバラものであり、痛快に敵を切っていたとしても、それは人殺しだ。
それは、はたして「お見事」と言って良いものだろうか?
思ってはいけない事を、フィクションであればおもしろいと思う。
・・・こわい、こわい。
関連記事:
藤子・F・不二雄のこわいマンガ ~ウルトラ・スーパー・デラックスマン~
藤子・F・不二雄のこわいマンガ ~ミノタウロスの皿~
たかが7ページのマンガなんです。
でも、一番印象に残っているんです。
私が所有する本だと『征地球論』に載っている。
今販売されている本だと
か
出来れば話を知った後に、このブログ記事を読んでほしいと思います。
だいぶ、ネタばれも書いてしまうし(7ページの作品をネタばれなしに書くのはむずかしい)、紹介した本は買って読んで損はないと思いますので。
ストーリーは、タロット占いがよく当たると評判な占い師がノイローゼにかかってしまい4~5年が経つ。
そして、その弟子の中に、第三者をトランス(催眠)状態にして、その第三者に予言をさせて的中させる能力を持っている者がいて、占い師のノイローゼの原因は
「未来の恐るべき何かを予知された。」
との事を聞き、師である占い師のもとを訪れる。
弟子は占い師に催眠術をかけて、その予知された恐ろしい予知を聞き出そうとする。
しかし、占い師は弟子に
「わしはなにも予知なんかせんぞ!!」
と言うので、弟子は
「じゃ、いったいなんですか!?先生がこわがっておられるのは?」
と聞くと、占い師は声を荒げて
「知ってるくせに!!」
「きみだけじゃない!!世界中のみんながしってるくせに・・・」
と言い出し、新聞や週刊誌の切り抜きを見せ始める。
そこには“エネルギー危機”をはじめ“汚染”や“人口爆発”その他にも滅亡を示す事が書かれている。
しかし、占い師はここに書かれた内容がこわいのではなく、この話を見聞きしていても
「有効な対策もないくせにさわごうともしない世界人類がこわい!!」
と言うのだ。
そして、占い師は孫を抱き抱えて
「おまえにはもう予知してあげる未来もないんだよ」
と、締めくくる。
この話、突き詰めるとこのマンガを平然と読んでいる「読者」が一番こわい存在となる。
そして、この話を書いている私もこわい。
私は、これとよく似た現実世界に戻される感覚を、過去に黒澤明の映画『椿三十郎』で経験した事があります。
あの映画は、最後に椿三十郎が対峙する敵役と果し合いを行い、椿三十郎が見事に敵を切り捨てる。
そして、それを見た若侍が「お見事」と声をかけるが、椿三十郎は「ばかやろう!」と一喝する。
この時、私は現実世界にかえった。
勧善懲悪のチャンバラものであり、痛快に敵を切っていたとしても、それは人殺しだ。
それは、はたして「お見事」と言って良いものだろうか?
思ってはいけない事を、フィクションであればおもしろいと思う。
・・・こわい、こわい。
関連記事:
藤子・F・不二雄のこわいマンガ ~ウルトラ・スーパー・デラックスマン~
藤子・F・不二雄のこわいマンガ ~ミノタウロスの皿~




コメント
コメントを投稿